西条柿と市田柿の差し入れがあった。
西条柿は、子供のころ育った庭に柿の木があり、秋になるとたくさんの実をつけた。渋抜きをしたり、干し柿にして食べていた。西条柿の由来は、広島県の西条市とも、愛媛県の西条市ともいわれている定かではない。
差し入れをしてもらった柿は、鳥取産で、子供のころ食べた西条柿よりも甘みが濃い。故郷を思い出す。
市田柿は、長野県下伊那郡高森町(旧市田村))で作られた干し柿である。上品なあまさは、こぶりながらドライフルーツとして人気が高いようだ。
干し柿は、大好きだが、この五年くらいは口にすることがなかった。
甘がきは、比較的安価であるが、干し柿は手間ひまがかかるためだろう。値が張る。
喜べば
喜びごとが
喜んで
喜び集めて
喜びに来る
喜びの倍返しだ。
今頃は、故郷のあの柿の木にたわわに実が、取入れをまっているような気がする。
魂は、瞬間に故郷に帰ることができる。
子供たちが、帰れるふるさとをまもることができた。
疲れたら、いつでも戻っておいで。
一緒に暮らそう。
ふるさと 室尾犀星
ふるさとは遠きにありて思うもの
そして悲しくうたうもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆうぐれに
ふるさと思い涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかえらばや
遠きみやこにかえらばや