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全ての価値は人が生み出す。

男性ホルモンで世直しだ10 絵にかいた餅

絵にかいた餅。
実際に実現されることのないことの例え。

その通り。どんなに本物らしく描いてあっても食べることはできない。
しかし、別の視点で絵にかいた餅をながめると、豊かさであったり、豊穣な世界が見えたりする。絵にかいた餅の絵がなければ、豊かさの夢を見ることやイメージすることはできない。

投資で不労所得を確保して老後に備えよう的な記事が氾濫している。
政府が先頭になり、イデコ、ニーサの販売を行っている。イデコ、ニーサで2000万円を30年で蓄える方法が氾濫している。

私の祖父は1円あれば東京見物ができるとお金を貯めたが、1円が出来た時は東京見物は1000円必要になっていたそうである。

林業が盛んな時期に育った父親は、山を購入し、スギを植え、私たち子供の学費にしようと杉山を育てた。スギが育った時には海外の木材に押されて需要はなくなり、残ったのはスギ花粉による花粉症。スギ山は価値を失った。

1円で東京見物を楽しんだ人も、スギやヒノキで富を蓄えた人も存在していた。
時遅しの人と果実を手に入れた人の違いは能力か時の運か。はたまた神様の差し金か。

パチンコが楽しいか、家庭菜園が楽しいか。これは人それぞれ。これを投機と投資に入れ替えて考えるとパチンコは投機で家庭菜園は投資と言うことになる。投機と投資の違いは他人の仕掛けで楽しむか、自分で仕掛けを作って楽しむかの違いであろう。

話題の不労所得を得る方法も同じである。
ニーサ、イデコは他人の働き、家庭菜園は自分の働き。他人の働きから働く喜びは生まれない、働く喜びは自分の働きからのみ生まれる。数字の世界とリアルの世界と言い換えることが出来る。

官民一体となって投資の推進を行っている。
人は確かに投資にによって、繁栄を作り上げてきた。人類にとって繁栄は必要不可欠である。なぜならば、人間はそのように作られているから。

今の社会は、情報社会であり、情報が価値を生み、その価値が情報を生み出す仕組みになっている。情報操作で富が得られるのが今の日本である。

情報の洪水を泳ぎ切るか、或いは情報を遮断した世界で生きるか。

が、どちらも勝利者への道は閉ざされている。

考えてもみよう。
このどちらも、権力者が作り流している情報である。罠にかかったウサギである。権力者の罠にかかることなく、自由人として生きることのみが人間の価値を高める。経済も権力も乗り越える力を持つこと以外に権力者の罠を逃れる方法はない。
権力者の罠を乗り越える選択肢は一つしかない。「愛」である。愛以上の強い力はこの世には存在しない。

絵に描いた餅。絵にかいた愛。餅も愛も絵に描き続けること。
人生は単純な法則で出来ている。
今日も明日も愛の絵を書こう。